アデノウイルス感染症
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 高熱が4〜5日以上続いており、なかなか下がらない
- 熱と一緒に目が充血して、目やにが大量に出ている
- のどが真っ赤に腫れて痛がっており、飲食を嫌がる
- プール熱と言われたがどのような病気かよくわからない
- 保育所・学校でアデノウイルスが流行しており、同じ症状が出た
アデノウイルス感染症とは
アデノウイルス感染症は、アデノウイルスへの感染によって引き起こされる感染症の総称です。アデノウイルスには50種類以上の型があり、型によってのどの感染症・結膜炎・胃腸炎・肺炎など、異なる症状を引き起こします。
子供に多くみられる感染症で、特に幼児〜学童期に頻繁に発症します。年間を通じて発生しますが、春〜夏にかけて流行しやすい傾向があります。感染経路は飛沫感染・接触感染・糞口感染(便を介した感染)で、感染力が非常に強く保育所・幼稚園・学校・プールなどで集団感染が起こりやすい特徴があります。
アデノウイルスは症状が回復したあとも数週間にわたって便の中にウイルスが排出されるため、特に下痢が続いている間は要注意です。特効薬はなく、安静・水分補給による対症療法が治療の基本となります。

主な症状・疾患
アデノウイルス感染症は、感染する部位・ウイルスの型によってさまざまな形で現れます。代表的なものを以下にご説明します。
咽頭結膜熱(プール熱)
咽頭結膜熱(プール熱)は、アデノウイルス感染症の中で最もよく知られた病型です。高熱(38〜40℃)・咽頭炎(のどの痛み・扁桃腺の腫れ)・結膜炎(目の充血・目やに)の3つが同時または相次いで現れるのが特徴で、「プール熱」という名称はプール利用時の接触を介した感染が多かったことに由来します。熱は3〜5日以上続くことが多く、長引く高熱・上がったり下がったりする熱が特徴的です。
アデノウイルス結膜炎(流行性角結膜炎)
アデノウイルス結膜炎(流行性角結膜炎)は、目の充血・大量の目やに・まぶたの腫れ・異物感が主な症状です。流行性角結膜炎(はやり目)とも呼ばれ、感染力が非常に強く、家庭内・保育所・学校で急速に広がります。疑われる症状を認めた場合には、早めに受診してください。
アデノウイルス胃腸炎
アデノウイルス胃腸炎は、嘔吐・下痢・腹痛・発熱が主な症状です。一般的なウイルス性胃腸炎よりも症状が長引く傾向があります。その他、肺炎・膀胱炎(血尿・頻尿)など多彩な症状が現れることがあります。
受診の目安
以下に当てはまる場合はご来院をおすすめします。
- 周囲でアデノウイルスやプール熱が流行しており、同じ症状が出た
- 38℃以上の高熱が3日以上続いている
- 目が充血して大量の目やにが出ている
- のどが腫れて痛く、水分が取れない
- 嘔吐・下痢が続き、脱水が心配
※高熱が続きぐったりして反応が弱い・呼吸が速く苦しそう・水分が全く取れない場合は直ちに受診してください。
みいけこどもクリニックでの診断
アデノウイルス感染症の診断は、問診・診察・迅速抗原検査で行います。のどまたは目(涙・まぶたの裏)から綿棒で検体を採取し、10分程度でアデノウイルスの有無を確認できます。
問診では、発熱の経過・目の症状の有無・のどの痛み・腹部症状・周囲での流行状況などを詳しくお聞きします。
治療
アデノウイルス感染症に対する特効薬はなく、治療は安静・水分補給を中心とした対症療法が基本です。免疫力によってウイルスが排除されるのを待ちながら、症状をやわらげていきます。
発熱・のどの痛み
発熱・のどの痛みにはアセトアミノフェンを使用します。高熱が4〜5日続くことも珍しくないため、解熱剤を上手に使いながらお子様の体力を温存することが大切です。水分が十分に取れない場合は早めにご来院ください。
結膜炎(目の症状)
結膜炎(目の症状)に対しては、細菌感染の合併を防ぐための点眼薬を処方することがあります。目やには清潔なガーゼやコットンでそっと拭き取り、拭いたあとは必ず手を洗ってください。コンタクトレンズを使用している場合は、症状が完全に改善するまで使用を中止してください。
胃腸炎症状がある場合は、経口補水液での水分補給を中心に行い、食事は消化のよいものを少量ずつ与えてください。
登園・登校の目安と感染予防

咽頭結膜熱(プール熱)と流行性角結膜炎は学校保健安全法の指定感染症に含まれています。前者は「主要症状が消退したのちに2日を経過するまで」、後者は「医師が感染の恐れがないと判断するまで」出席が停止となります。
- 手洗いを石けんで丁寧に行う(特にトイレのあと・食事前後・目を触ったあと)
- タオル・洗面用具・食器は共有しない
- 目やにを拭いたあとは必ず手を洗う
- 結膜炎(目の症状)がある間はプールに入らない
- 家族に同様の症状が出たら早めに受診する
みいけこどもクリニック院長からひとこと
アデノウイルス感染症は、ウイルスの型によって様々な症状を呈します。また感染力も強く、ご家族や周囲の方の感染対策が大切です。高熱が続きぐったりしている・咽頭痛で水分が取れないなどの症状があるときは、輸液などの処置が必要な場合もありますのでお早めにご来院ください。
よくあるご質問
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アデノウイルスによる結膜炎(流行性角結膜炎)は、目の充血・大量の目やに・まぶたの腫れが1〜2週間程度続くことがあります。症状が長引く場合や、角膜に炎症が及んでいる場合は視力への影響が出ることがあるため、早めに受診されることをおすすめします。感染力が非常に強いため、タオルや洗面用具の共有を避け、目を触った後は手洗いを徹底してください。
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市販の解熱剤や鼻水・せきを和らげる薬で症状が一時的に楽になることはありますが、アデノウイルスに対する特効薬はなく、市販薬で原因そのものを治すことはできません。高熱が4〜5日続くこともありますが、水分補給と安静を続けながら回復を待つことが基本的な対応となります。水分が取れない・ぐったりしているといった場合は早めにご来院ください。
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咽頭結膜熱(プール熱)は学校保健安全法の指定感染症に含まれており、主要症状(発熱・のどの痛み・目の充血)が消退したのちに2日を経過するまで出席停止とされています。復帰のタイミングは症状の経過によって異なりますので、受診時にご確認ください。
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