頭痛(慢性頭痛含む)
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 頭が痛いといって学校を休む日が増えてきた
- 毎週のように頭痛を訴えるが、検査では異常がない
- 頭痛薬を飲んでも効かない、または飲む回数が増えてきた
- 頭痛のほかに吐き気・嘔吐・光や音への敏感さがある
- 朝起きると頭が痛く、午後になると楽になる
- ストレスや疲れがたまると頭痛が起きやすい
子供の頭痛とは
頭痛は、子供にもよくみられる症状のひとつです。日本小児心身医学会によると、片頭痛の有病率は小学生で3.5%、中学生で4.8~5.0%、緊張型頭痛は小学生で5.4%、中学生で11.2%と報告されています。
子供の頭痛には大きく分けて2種類あります。片頭痛・緊張型頭痛のように頭痛そのものが主体の「一次性頭痛(機能性頭痛)」と、発熱・耳鼻科疾患(副鼻腔炎など)・脳外科疾患・口腔外科疾患(虫歯など)・眼科疾患など別の疾患が原因となる「二次性頭痛」です。
子供の慢性頭痛の多くは一次性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)ですが、頭痛の背景に心理的要因(ストレス、自己肯定感など)、社会的要因(学校や家庭環境など)などさまざまな要素が絡み合って症状が慢性化していることがあります。「いつもの頭痛」と決めつけず、繰り返す場合や症状が強くなる場合は受診していただくことをおすすめします。

主な頭痛の種類と特徴
子供に多くみられる一次性頭痛の主なものは、片頭痛と緊張型頭痛です。
片頭痛
片頭痛は、ズキズキと脈打つように痛む拍動性の頭痛が典型的で、徐々に増悪し、体動によって悪化する強い頭痛です。光・音・においに敏感になったり、多くの場合で吐き気や嘔吐を伴います。痛みの前に、キラキラした光が見えたりモザイクがかかったように見えづらくなるといった「前兆」が現れる場合もあります。発作は一般的に数時間〜3日程度続くとされていますが、子供では2~3時間ほどで軽快する場合も多いようです。家族に片頭痛の方がいるケースも多くみられます。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、「頭全体が締め付けられるような」「頭が重たい感じの」鈍い痛みが続く頭痛です。長時間の勉強・スマートフォンの使用・姿勢の悪さ・精神的なストレスや疲れが蓄積したときに起こりやすく、動いても悪化しないのが特徴です。
連日の頭痛を訴える子供の中には、起立性調節障害が原因となり頭痛を起こしているケースがあります。起床時・午前中に頭痛が強く、午後から夕方にかけて改善するパターンが多くみられます。めまい、立ち眩み、倦怠感、起床困難などの自律神経症状を伴います。午前中の不調により欠席や遅刻が増え、結果的に不登校に陥っていることもあります。頭痛の背景にある要因を一緒に確認することが大切です。
受診の目安

以下に当てはまる場合はご来院をおすすめします。
- 頭痛が月に2〜3回以上あり頻度が増えてきた
- 頭痛で学校を休む・日常生活に支障が出ている
- 市販の頭痛薬を月に10日以上使用している
- 頭痛に吐き気・嘔吐・光や音への敏感さが伴いしんどい
- 頭痛薬を飲んでも効かない、または以前より強い頭痛になってきた
- 朝の頭痛が続き、学校へ遅刻することが増えてきた
※突然の激しい頭痛(今まで経験したことのない最大の頭痛)・発熱や首の硬さを伴う頭痛・手足のしびれや呂律の回りにくさを伴う頭痛は、緊急性のある疾患のサインです。直ちに受診してください。
みいけこどもクリニックでの診断
頭痛の診断は、問診が最も重要です。「いつ・どのくらいの頻度で・どんな痛みか・どのくらい続くか・何をすると楽になるか」を細かくお聞きします。可能であれば、頭痛が起きた日時・痛みの強さ・状況・使用した薬を記録した「頭痛日記」を持参していただけると、診断の大きな助けになります。
問診と診察で一次性頭痛と判断できる場合は、通常は画像検査(MRIなど)は必要ありません。ただし、以下のような場合は精密検査が必要と判断し、連携医療機関へご紹介します。
- 発熱・嘔吐・意識の変化を伴う頭痛
- 突然始まった今まで経験したことのない激しい頭痛
- 頭痛が週を追うごとにひどくなっている
- 頭痛に手足のしびれ・視野の変化・言葉の出にくさを伴う
治療
子供の慢性頭痛の治療は、頭痛の種類と頻度に応じて、急性期治療(頭痛発作が起きたときの対処)と予防療法(頭痛が起きにくくする日常的なケア)を組み合わせて行います。
急性期治療
急性期治療では、片頭痛にはアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの解熱鎮痛剤を頭痛の初期に服用することが基本です。痛みが強くなってから飲むより、痛みを感じ始めた早い段階で使うことが効果的です。ただし、頭痛薬の使いすぎは「薬物乱用頭痛」を招き、頭痛がさらに慢性化することがあります。月に10日以上使用している場合は必ず受診してください。
予防療法
予防療法では、規則正しい生活リズムを守ること、十分な睡眠・水分摂取・食事を欠かさないこと、長時間のスマートフォン・タブレットの使用を避けることが基本となります。頭痛の頻度が多い・症状が強く日常生活への影響が大きい場合は、予防薬(内服薬)の使用を検討することもあります。
緊張型頭痛には、姿勢の改善・肩や首のストレッチ・ストレスの発散方法を見つけることが有効です。スクリーンタイムの見直しも重要な対策のひとつです。
日常生活での予防ポイント
- 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる(週末の寝坊や夜更かしは頭痛の誘因になります)
- 水分をこまめに摂る(脱水が頭痛の誘因になることがあります)
- 食事を抜かない(空腹が頭痛を招くことがあります。特に朝食は重要です)
- スマートフォンやゲームの使用時間を決め、長時間の前屈み姿勢を避ける
- 頭痛が起きた日・状況・強さ・鎮痛薬の使用の有無を記録する(頭痛日記)
- 頭痛薬は使いすぎず、月10日以内を目安にする
頭痛が続くと、お子様の学校生活や気持ちにも影響します。「またいつもの頭痛だろう」と様子をみるのではなく、繰り返す頭痛はひとつの疾患として適切に向き合うことが大切です。当院では、お子様と保護者の方が納得できる形で、一緒に治療方針を考えていきます。
みいけこどもクリニック院長からひとこと
小児においても、慢性頭痛で困っている患者様は珍しくありません。繰り返す頭痛は診断だけでなく、その子の社会的・心理的背景に応じて個々に対応していくことが大切です。快適に学校生活を送るためにも、頭痛日記をつけながら一緒に対策を考えていきましょう。
よくあるご質問
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月に2〜3回以上頭痛を繰り返している場合は、片頭痛や緊張型頭痛として対応が必要なことがあります。「大げさかな」と思わず、頭痛で学校を休む日が増えていたり、日常生活に支障が出ていたりする場合は早めに小児科を受診されることをおすすめします。頭痛が起きた日時・状況・強さを記録した頭痛日記をつけておくと、受診時の診断に役立つことがあります。
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アセトアミノフェンやイブプロフェンは子供にも使用できますが、月に10日以上使っている場合は「薬物乱用頭痛」といって、かえって頭痛が慢性化してしまうケースがあります。「薬の使用頻度が増えている」「以前より薬が効きにくくなった」と感じる場合は、一度受診して相談されることをおすすめします。
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関係することがあります。起立性調節障害を合併している場合、起床時・午前中に頭痛が強く午後から夕にかけて楽になるパターンがみられることがあります。そのほか、めまいや立ち眩み、倦怠感、起床困難といった自律神経症状を伴う場合もあります。「頭痛だけでなく朝も起きられない・遅刻や欠席が増えてきた」という場合は、ぜひ一度小児科を受診されることをおすすめします。
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