過敏性腸症候群
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 登校前になるとお腹が痛くなり、トイレに駆け込む・こもる
- 下痢と便秘を繰り返し、なかなか安定しない
- 検査をしても異常がないと言われたが、腹痛が繰り返し続く
- 緊張したりストレスがかかったりするとすぐお腹が痛くなる
- お腹が心配でバスや電車に乗るのが怖い
- 腹痛で学校を休む日が増えてきた
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、腸に器質的な異常(炎症性腸疾患や腫瘍など)がないにもかかわらず、腹痛・腹部不快感と便通の乱れ(下痢・便秘・または両方)が繰り返し起こる疾患です。
子供や思春期の若者にも多くみられ、特に学校生活や家庭環境の変化・試験・人前での発表・人間関係などのストレスがきっかけで症状が悪化しやすいという特徴があります。「検査では何も問題なかったから大丈夫」と言うのは“器質的な異常はない”という意味であって症状は本物であり、お子様が感じているつらさは決して気のせいではありません。
原因は自律神経を介した脳と腸の情報伝達の乱れ(脳腸相関)が関与していると考えられており、腸が知覚過敏になっているために消化管運動に乱れが生じ、些細な刺激でも強い腹部症状を感じてしまいます。精神的なストレスだけでなく、腸内環境の乱れ・感染性胃腸炎などの病後・生活リズムの乱れなど多因子が関連し引き起こされるケースが多くあります。

症状
過敏性腸症候群の主な症状は、反復性の腹痛・腹部不快感と便通の異常です。症状のタイプは大きく3つに分けられます。
下痢型
下痢型は、突然の強い腹痛とともに水様便や軟便が繰り返し出るタイプです。登校前・外出前など緊張する場面で起きやすく、「間に合わないかもしれない」という不安からさらに症状が悪化するという悪循環が生じやすくなります。
便秘型
便秘型は、排便の回数が少なく、便が硬くなかなか出ないタイプです。腹部膨満感・残便感を伴うことが多く、排便後に一時的に腹痛が和らぐのが特徴です。
混合型
混合型は、下痢と便秘を交互に繰り返すタイプです。
いずれの場合も、治療を要する器質的疾患がないかを評価した上で、過敏性腸症候群の診断となります。別の疾患の可能性を除外するためにも、該当する症状が見られた場合は受診することをおすすめします。
受診の目安

以下に当てはまる場合はご来院をおすすめします。
- 腹痛・下痢・便秘が1ヶ月以上断続的に続いている
- 登校前・試験前など特定の状況で決まってお腹が痛くなる
- 腹痛のために学校を休む日が増えてきた
- 検査で異常がないと言われたが、症状が改善しない
- 腹痛に加えて体重が減っている・血便が出る(炎症性腸疾患の可能性)
- 夜中に腹痛で目が覚めることが繰り返されている(器質的疾患の可能性)
※血便・発熱・急激な体重減少・夜間の腹痛が続く場合は、炎症性腸疾患など別の疾患が隠れている可能性があります。早めに受診してください。
みいけこどもクリニックでの診断
過敏性腸症候群の診断は、問診と身体診察を中心に行います。症状の経過・便通のパターン・痛みが出る状況・学校や家庭でのストレスの有無などをくわしくお聞きします。
必要に応じて血液検査・便検査などで感染症や炎症性腸疾患・甲状腺疾患など他の疾患が隠れていないかを確認し、専門的な治療を要する場合は連携医療機関へ紹介致します。
診断にあたっては、お子様本人が症状についてどう感じているか・学校生活への影響・保護者の方の心配を丁寧にお聞きします。「気のせいでは?」と思われているケースも多く、「体が過敏になっているのであって、本人の弱さや怠けとは関係ない」ということをお子様含め周囲の方に正しく理解していただくことも診療の大切な一部です。
治療
過敏性腸症候群の治療は、生活習慣の改善を基本として、必要に応じて薬物療法を行います。症状のタイプや生活への影響の大きさに応じて、組み合わせを考えます。
生活習慣の改善
生活習慣の改善では、まず規則正しい食事と十分な水分摂取が基本です。半数以上の患者様が食事によって腹痛やガス症状が増悪すると言われています。消化に優しい温かい朝食を摂取する・食事の時間を一定にする・水溶性食物繊維を適度に摂る(炭水化物・脂質が過多の食事は増悪因子)・刺激物を避けることが腸の動きを整えます。また、十分な睡眠・適度な運動・排便を我慢しない習慣も大切です。
薬物療法
薬物療法では、症状のタイプに合わせて腸の動きを整える薬(整腸剤・消化管運動調整薬・便秘を改善する薬・漢方薬など)を処方します。
学校での排便を我慢してしまうことが症状を悪化させているケースも多くあります。担任の先生や養護教諭に状況を伝え、必要なときにトイレに行けるよう環境を整えることも治療の一部です。学校への説明が必要な場合は、ご相談ください。
保護者の方へ
過敏性腸症候群の症状は、本人が意図的に作り出しているものではありません。「学校に行きたくないから」「ずる休みをしたいから」お腹が痛くなるのではなく、腸が過敏になっているために本当に痛みが起きて本人も困っています。
「大げさでは?」「気にしすぎでは?」と判断するのは、お子様を追い詰めてしまうことがあります。症状に本当に困っているのだと受け止め、無理に登校させるのではなく、お子様のペースを大切にしながら一緒に対処法を考えることが回復への近道です。
ストレスの原因が学校や人間関係にある場合は、必要に応じてスクールカウンセラーや専門機関との連携も検討します。「どこに相談すればよいか」も含めて、当院でご一緒に考えましょう。
みいけこどもクリニック院長からひとこと
過敏性腸症候群は、症状の程度に差はありますが困られている患者様はけして少なくありません。どのような症状が出やすいのか、どのような状況・体調のときに症状が悪化しやすいのかを把握し、適切な対処・治療をしていくことで改善が期待できます。快適な学校生活を送るためにも、お悩みの方はお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
-
登校前・試験前など緊張する場面で決まってお腹が痛くなる・下痢や便秘を繰り返すといった症状が1ヶ月以上続く場合は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性を考えます。検査で異常が見つからず「気のせい」と思われることもありますが、自律神経を介した腸の過敏性を原因とする身体的な疾患です。症状が続く場合は一度小児科に相談されることをおすすめします。
-
学校のトイレに行きやすい環境が整うだけで、症状が楽になることがあります。担任の先生や養護教諭に状況を伝えておくことで、お子様が安心して過ごせる環境につながる場合があります。当院では、学校への説明が必要な場合のサポートも行っていますので、「どう伝えればよいかわからない」という場合もお気軽にご相談ください。
-
過敏性腸症候群は、生活習慣の改善を基本として、必要に応じて薬を組み合わせることで症状が落ち着いてくることがあります。腸の動きを整える薬・便秘を改善する薬などを症状のタイプに合わせて処方します。薬だけでなく、食事・睡眠・ストレスへの対処も回復に関わることが多いため、生活全体を見直しながら一緒に取り組んでいきましょう。
お問合せ
診療時間・アクセス
アクセス
〒545-0052
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目2番11号
あべのウェルビーイングテラス3階
電車
・JR 「天王寺」駅 徒歩4分
・近鉄 南大阪線 「大阪阿部野橋」駅 徒歩2分
・大阪メトロ 御堂筋線・谷町線 「天王寺」駅 徒歩3分
駐車場・駐輪場
・近鉄南駐車場を利用可能
・屋上駐輪場あり
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
9:00 〜 12:30 |
● | ● | ● | ● | ● | ● |
|
14:00 〜 18:00 |
● | ● | ー | ● | ● | ー |
※休診日/水曜午後・土曜午後・日曜・祝日