インフルエンザ
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 突然38〜39℃以上の高熱が出て、急激にぐったりしてきた
- 熱と一緒に頭痛・関節の痛み・全身のだるさを強く訴えている
- 保育所・学校でインフルエンザが流行しており、同じ症状が出た
- インフルエンザかどうか検査を受けたい
- 抗インフルエンザ薬はいつ飲み始めるのが効果的か知りたい
- 熱が下がったあと、いつから登園・登校できるか確認したい
インフルエンザとは
インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。主にA型・B型の2種類が毎年流行し、例年11月頃から流行が始まり、翌年2〜3月頃にかけてピークを迎えます。
感染経路は主に飛沫感染(せきやくしゃみによる飛沫を吸い込む)と接触感染(ウイルスがついた手で口や鼻を触る)です。感染力が非常に強く、潜伏期間は1〜4日(平均2日間)と短いため、保育所・幼稚園・学校などの集団生活の場で急速に広がりやすい特徴があります。
一般的な風邪(急性上気道炎)と異なり、インフルエンザは突然の高熱と全身症状が強いのが特徴です。健康な子供でも重症化することがあり、特に乳幼児・基礎疾患のあるお子様では肺炎・中耳炎・熱性けいれんなどの合併症に注意が必要です。

症状
インフルエンザの最大の特徴は、38〜40℃の高熱が突然始まることです。発熱と同時に、または発熱に先立って強い全身症状が現れます。
主な症状として、突然の高熱(38℃以上)・強い頭痛・筋肉痛・関節痛・全身のだるさ・食欲不振が挙げられます。のどの痛み・鼻水・せきなどの呼吸器症状を伴うことも多く、嘔吐・下痢などの消化器症状が出ることもあります。
発熱は通常3〜5日間続き、その後次第に改善します。ただし、熱が下がってもせきや倦怠感がしばらく残ることがあります。乳幼児ではけいれん(熱性けいれん)を起こすことがあります。また、まれにインフルエンザ脳症という重篤な合併症が起こることがあり、異常行動・意識の変化・けいれんが続く場合は直ちに受診してください。
受診の目安
以下に当てはまる場合はご来院をおすすめします。
- 38℃以上の発熱が急に始まり、全身のだるさ・頭痛・関節痛を伴う
- 周囲でインフルエンザが流行しており、同様の症状が出た
- 発熱から12〜24時間が経過している(検査の精度が上がる)
- 乳幼児・基礎疾患(気管支喘息・心疾患など)のあるお子様に高熱が出た
- 熱が5日以上続いている、または一度下がった熱が再び上がった
- せきがひどくなってきた・呼吸が速い・息苦しそう
※けいれんが続く・意識がおかしい・異常な言動がみられる場合は直ちに救急を受診してください。
みいけこどもクリニックでの診断
当院では、インフルエンザの迅速抗原検査を行っています。鼻の奥から綿棒で少量の検体を採取し、10分程度でA型・B型の判定ができます。
ただし、発症直後(発熱から12時間以内)は検査の感度が低く、罹患していても陰性になることがあります。「インフルエンザかもしれない」と思ったら、発熱から12〜24時間後(24時間経過後の方がより感度があがります)を目安に受診いただくと、より正確な判定が可能です。
また感染者(ご家族・同居者)との明らかな濃厚接触後に発症された場合は、症状の経過から総合的に判断してインフルエンザと診断することがあります。一方で、検査が陽性でも症状が軽く経過が良好な場合は、必ずしも抗インフルエンザ薬が必要とは限りません。状況に応じてご説明します。
治療
インフルエンザの治療の基本は、安静・十分な水分補給・睡眠です。抗インフルエンザ薬は発症から48時間以内に服用を開始すると、発熱期間の短縮・症状の軽減が期待できます。
当院では、年齢・症状・経過に応じて抗インフルエンザ薬を処方します。主な薬として、内服薬(タミフルⓇ・ゾフルーザⓇ)・吸入薬(イナビルⓇ)・点滴薬(ラピアクタⓇ)があります。お子様の年齢や服薬できる形状に合わせて選択します。
解熱剤はアセトアミノフェンを使用します。アスピリン系の解熱剤はインフルエンザ罹患中には使用しないでください(ライ症候群という重篤な合併症を引き起こす危険があります)。市販の解熱剤を使用する際は成分を必ず確認してください。
熱が下がっても、ウイルスの排出は続いています。登園・登校は「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」出席停止とされています(学校保健安全法による基準)。復帰のタイミングについては受診時にご確認ください。
予防
インフルエンザの最も有効な予防手段はワクチン接種です。毎年、流行シーズンに入る前の10〜11月頃の接種が推奨されています。従来の不活化ワクチン(注射)は、13歳未満のお子様は2〜4週間あけての2回接種が推奨されています。経鼻弱毒生ワクチン(鼻噴霧)は2歳~18歳の方が対象で、1回の接種で効果が得られます。感染を完全に防ぐものではありませんが、発症した場合の重症化・合併症のリスクを大きく下げる効果があります。
ワクチン以外の予防としては、外出後の手洗い・うがいの徹底、人混みや流行期のマスク着用、室内の換気・適度な加湿(湿度50〜60%程度)、十分な睡眠・栄養・水分摂取による体力の維持が重要です。

みいけこどもクリニック院長からひとこと
インフルエンザワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、重症化・合併症のリスクを大きく下げます。効果が得られるまでに約2週間かかりますので、流行シーズン前に早めに接種することをお勧めします。不活化ワクチン、経鼻弱毒生ワクチン(フルミスト)ともに取り扱っておりますので、どちらか迷っている場合などもお気軽にご相談ください。
よくあるご質問
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インフルエンザの迅速抗原検査は、発熱から12〜24時間後に受けると比較的正しい結果が出やすいとされています。発熱直後は罹患していても検査が陰性になりやすく、時間をおいて再検査することで陽性を確認できることがあります。「インフルエンザかもしれない」と感じたら、発熱から半日以上経ってからご来院いただくとよいかもしれません。
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学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」出席停止とされています。熱が早めに下がった場合でも、この基準を満たすまでは登校を控える必要があります。復帰のタイミングについては受診時にご確認いただくと安心です。
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解熱剤を使用する場合は、アセトアミノフェン成分のものをお選びください。アスピリンを含む解熱剤はインフルエンザ罹患中に使用するとライ症候群という重篤な合併症を引き起こすことがあるとされています。市販の総合感冒薬には複数の成分が含まれているものもあるため、成分を確認してから使用されることをおすすめします。不安な場合は受診時にご相談ください。
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