マイコプラズマ感染症
こんなお悩み・症状はありませんか?
- 咳が2〜3週間以上続いており、なかなか治らない
- 熱は下がったのに、乾いた咳だけがしつこく残っている
- 他の風邪の症状は軽いのに、咳だけがひどくなってきた
- 学校・保育所でマイコプラズマが流行していると聞いた
- 市販の咳止めを飲んでも改善しない
- 咳がひどくて夜眠れない日が続いている
マイコプラズマ感染症とは
マイコプラズマ感染症は、肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)という細菌の一種が原因で起こる感染症です。マクロライド系抗菌薬などで治療されますが、耐性菌の存在が知られており、必要に応じて抗菌薬を変更する場合があります。
学童期(5~14歳)の子供に多くみられますが、乳幼児や大人にも発症します。感染経路は飛沫感染と接触感染で、潜伏期間が2~3週間と長いため、気づかないうちに周囲に感染を広げてしまうことがあります。
マイコプラズマ感染症の多くは上気道炎(風邪程度の症状)で治まりますが、約3~5%前後の患者が肺炎に進展するといわれています。長引く咳を「ただの風邪」と放置していると、知らないうちに肺炎に進行しているケースもあるため、注意が必要です。
症状
マイコプラズマ感染症の最大の特徴は、長引く咳です。発症初期は発熱・倦怠感・頭痛・のどの痛みなど、一般的な風邪と似た症状から始まります。その後、徐々に咳が始まり、最初はコンコンと乾いた咳のことが多いですが、次第に激しくなり痰が絡む咳に変化していくこともあります。熱が下がったあとも咳がしつこく続き、1ヶ月以上続くこともあります。咳がひどくて眠れない、息苦しい、ぜーぜーするといった症状が出た場合は、肺炎に進展している可能性があり精査が必要な場合があります。
肺炎以外の合併症として、皮膚の発疹・中耳炎・心筋炎・脳炎なども起こることがあります(まれですが、早期発見が重要です)。

受診の目安
以下に当てはまる場合はご来院をおすすめします。
- 咳が1週間以上続いており、改善しない
- 発熱は軽いのに咳だけが悪化してきた
- 咳がひどく夜眠れない日が続いている
- 一度回復したのに再び発熱し、咳もひどくなった
- 周囲でマイコプラズマ感染症が流行しており、同様の症状が出た
- 乳幼児にゼーゼーする咳や呼吸が速い症状がある
※呼吸が速い・息苦しそう・みぞおちがへこむような呼吸をしている・ぐったりしている場合は直ちに受診してください。
みいけこどもクリニックでの診断
マイコプラズマ感染症の診断は、問診・聴診・呼吸状態の診察を中心に行います。「咳の性状・いつから・発熱の経過・周囲の流行状況」などをくわしくお聞きします。
必要に応じて、迅速抗原検査(咽頭ぬぐい液、すぐに結果が出る簡便な検査ですが精度は高くありません)・血液検査(マイコプラズマ抗体検査、結果に数日かかります。また一回の検査では判定できない場合もあります)、遺伝子検査法(LAMP法・PCR法、咽頭ぬぐい液、クリニックでは外注となり数日かかります)などを考慮します。ただし、発症初期は検査が陰性になることもあるため、症状と経過から総合的に判断します。
肺炎が疑われ全身状態が悪い場合などは、精査・入院を考慮し連携医療機関への紹介を検討します。
治療
マイコプラズマ感染症は細菌感染症であるため、抗菌薬による治療を行います。基本となる抗菌薬はマクロライド系抗菌薬(アジスロマイシン・クラリスロマイシンなど)という種類です。しかし近年、この抗菌薬が効きにくい耐性マイコプラズマが増加しています。マクロライド系抗菌薬を服用しても発熱などの症状が改善しない場合は、別の種類の抗菌薬(テトラサイクリン系・ニューキノロン系)へ変更を検討します(年齢により使用できる薬が異なります)。
咳に対しては、咳を和らげる薬・去痰薬などを症状に応じて処方します。咳は抗菌薬で感染が治まったあとも数週間残ることがありますが、次第に改善していきます。気管支喘息を合併している場合などは、気管支を広げる吸入療法を行うことがあります。
登園・登校の目安と感染予防
マイコプラズマ感染症は学校保健安全法の第三種学校伝染病に指定されており、急性期(発熱がある・咳がひどくて日常生活に支障がある間)は出席停止となります。復帰のタイミングは受診時にご確認ください。
潜伏期間が長く、症状が出る前から感染が広がっている可能性があります。以下の感染対策を日頃から心がけてください。
- 咳が出るときはマスクを着用し、咳エチケットを守る
- 外出後・食事前の手洗いを徹底する
- 室内はこまめに換気する
- 家族に長引く咳がある場合は早めに受診する

みいけこどもクリニック院長からひとこと
マイコプラズマ感染症による咳の症状は強く、日常生活に大きく支障を及ぼす場合があります。周囲に流行があった場合などは、早めに対処することで症状の進展を抑止できる可能性もありますので、疑われる症状がありましたら受診を考慮してください。
よくあるご質問
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市販の風邪薬や咳止めで症状が一時的に和らぐことはありますが、マイコプラズマ感染症の原因そのものを治すことはできません。症状が増悪する場合は、適切な種類の抗菌薬による治療を検討する必要があります。「咳が徐々に悪化し長引いている」「熱は下がったのに咳だけ強く残っている」という場合は、早めに小児科を受診されることをおすすめします。
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マイコプラズマ感染症は学校保健安全法の第三種学校伝染病に指定されており、急性期(発熱がある・咳がひどくて日常生活に支障がある間)は出席停止となります。潜伏期間が2~3週間程度と長く、気づかないうちに周囲に感染が広がることもあるため、マスクの着用と手洗いは続けるようにしてください。
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近年、マクロライド系抗菌薬が効きにくい耐性マイコプラズマが増えているとされています。抗菌薬を数日間服用しても発熱や咳が改善しない場合は、再受診されることをおすすめします。年齢や症状に応じて別の種類の抗菌薬への変更を検討する場合があります。また、肺炎など重症化が疑われる場合は、必要に応じて入院対応が可能な医療機関への紹介を考慮します。
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